田んぼのじいじ

5月後半になると、保育室周辺の水田には水が張られ

小さな稲が、規則正しく植えられている風景が見られるようになります。

この季節、子どもたちの散歩の楽しみは、水の入った田んぼでたくさん遊ぶこと。

田んぼのじいじの田植えを見たり、おたまじゃくしを見つけたり

まだ、尻尾の付いた緑のカエルを見つけたり・・・。

稲の生長を間近に見られるのも、楽しみの一つです。

「田んぼにお水が入ったかな?」

田んぼに水が張られると、そろそろ田植えが始まる合図です。

今年もそれを楽しみに田んぼへ向かうのですが、なかなか水が入りません。

どうしたんだろう・・・。

そんなとき、散歩の途中で、偶然田んぼのばあばに会いました。

実は、田んぼのじいじが体調を崩していて

今年は田んぼが出来ないということを話してくれました。

じいじの病気を聞き、驚いた私たちでしたが

「元気になったら、また来年田んぼをやるから遊びに来てね」

というばあばの言葉を聞いて、少し安心しました。

毎年じいじの田んぼで、稲の生長を見させてもらい、かかしを立てさせてもらい

採れたてのお米を頂き、味わわせてもらっています。

保育室ができたころから、じいじのおかげで色々な経験をさせてもらいました。

そんなじいじに、今度は私たちが出来ることはないだろうか・・・。

みんなで考え、そうだ!今年は保育室でお米作りをやってみよう!

ということになりました。

保育室で採れたお米を、今度は私たちからじいじへ届け

そのお米を食べて、病気が良くなってくれたら・・・そんな想いで

初めてのお米作りにチャレンジです。

今まで野菜は色々育ててきましたが、お米作りに関しては全く分からない私たち。

稲の苗がどこに売っているかも分かりません。

あちこち問い合わせ、なんとか稲を譲っていただけることになりました。

稲にちょうどいい土は?

肥料はどんなものがいいんだろう?

そんな私たちの疑問も、苗を育てている方に色々と教えていただき

丁度いいものを準備することが出来ました。

これで準備完了です。

後は、子どもたちと一緒に田植えをするばかり。

子どもたちのパワーを借りて、おいしいお米を作りたいと思います。

じいじ、待っていてね。

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(2019年  田んぼの様子)

大城