アジサイの制作をしたよ!

間もなく近畿地方でも梅雨入りを迎えようとしています。

保育室では、5月中頃から、アジサイの鉢植えを飾っていました。

初めは薄いピンクと水色だったのが、段々濃いピンクや紫に色が変わっていき、「色が変わってきたね」と観察したり、しょんぼり元気がなくなっていてもお水につけるとまた元気になることを知って、毎日霧吹きで水をかけてお世話をしてくれたりして親しんできました。

 

そこで、みんなで、アジサイの制作をすることにしました。

1,2歳児は、うすく溶いた絵の具を手に付けて、障子紙に色を付けていきました。誰も嫌がることなく、ペタペタと紙に色がつく様子を楽しんだり、ピンクや紫、水色が紙の上でじわっと混ざっていく様子を不思議そうに眺めたりしていました。

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乾いた紙をくしゃくしゃっと丸めて広げ、葉っぱをのり付けすると、ふわっと優しい雰囲気のアジサイが出来上がりました。

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幼児は、アジサイの色を観察し、自分で絵の具を混色して、「アジサイの色」を作りました。

「こんな色かな?」「ちょっと違うかな?」と工夫しながら真剣な表情で作る姿が見られました。出来上がった色を、スポイトで吸い上げ、レースペーパーにポタポタ落としてみると…。

色がきれいに広がりました!

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スポイトだけでは物足りなくなり、手を使って色を作る子どももいました。「見て~アジサイ色になっちゃった!」

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絵の具が乾くと、画用紙に貼り今度は葉っぱの観察です。実際に手に取って見てみると、「線があるよ!」と気づいて早速描き始めました。

「アジサイは雨がすきなんだって」という保育士の言葉に「じゃあ雨も描いてあげよう」と描き足す子どももいました。

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できあがったアジサイを飾ると、玄関が一気に優しくて華やかな雰囲気になりました!

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アジサイを見たりお世話をしてきたなかで、「きれいな色だな」「どうして色が変わったのかな?」「枯れてしまったのはなぜだろう?」と好奇心、探究心を持った子どもたち。

それを絵画や制作で表現することは子どもたちの豊かな感性や表現力を育みます。

これからも「!」「?」をたくさん経験し、経験したことや感じたことを表現できるような活動をしていきたいと思います。

玄関に咲いた子どもたちのアジサイはきっと雨の憂鬱も吹き飛ばしてくれることと思います。

 

井口