バケツでお米を作ろう Part2

(Part1からの続き)

みんなで育てた稲が、お日様の力でカラカラに乾きました。

さっそくお部屋の中に持ってきて”脱穀”をすることにしました。

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今年の稲はかかしのしっぺいくんが鳥から守ってくれたおかげで

お米がたわわに付いていますから、やりがいもあるし大変な作業となりそうです。

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牛乳パックを使って稲とお米を分けていくこの作業を”脱穀”と言います。

子どもたちは真剣なまなざしで、「これがお米なの?」「よーし!引っ張るぞ えいっ!」と

いいながら一本づつ丁寧に脱穀していきました。やってもやってもなかなか減らない稲でした。

時間をかけて子どもたちと脱穀をしたら、牛乳パックに軽く4本分はお米が入っていました。

 

その次は”もみすり”です。

大きなすり鉢とボールを用意して少量のお米を入れます。

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力を込めてボールを転がすと、もみ殻と玄米に分かれ始めます。

「ゴリゴリって聞こえるね」「あっ!きれいになってきたね」

しばらく転がしてからすり鉢を窓際に持っていって息を吹きかけます。

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「フー!フーッ!!」「うわー顔にかかっちゃったよ」と言いながら

重さが軽いもみ殻は簡単に飛んでいき玄米だけがすり鉢に残ります。

子どもたちと繰り返し繰り返し”もみすり”をおこなって今年は920gの玄米が採れました。

しかし、玄米のままでは小さな子どもたちは食べにくいため、まだまだ作業は続きます。

つぎは精米です。5分づき7分づきなど色々ありますが、食べやすさを考えると白米に精米をしていきます。

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みんなで脱穀&もみすりをした貴重な玄米を精米機にそっと入れます。

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スタッフも子どもたちも息をするのも忘れて真剣そのものです。スイッチを押す手にも力が入ります。

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「ゴー」「音がゴーゴー言ってるね」しばらくすると精米機が止まり、蓋を開けると玄米が白米になっています。

「うわー きれいだね!」「あれ?白くなってるね」と子どもたちはビックリしています。

精米したことで795gの白米になりました。

白米を取り出した精米機には125gの米ぬかが残っていました。

(この米ぬかも栄養満点なので、生ごみ処理機の栄養にと後で投入しました)

 

今日はこのバケツ稲の白米を釜戸で炊こうとみんなでお手伝いをしました。

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今年のバケツ稲の新米795gをお釜にお米を投入してきれいに洗います。子どもたちも固唾を飲んで見守ります。

水加減をして慎重に釜戸へ運びます。釜戸で焚きつける松ぼっくりと杉の葉っぱは

子どもたちとお散歩で拾ってきたものです。

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子どもたちが見守る中、釜戸に火を入れました。あとは火の番をよろしくねとお散歩に出掛けます。

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炊きあがるまでの間にお散歩に出掛けた子どもたちは帰って来るなり釜戸に直行!

「どう?ご飯できた?」「なんかいい匂いがするよ」と駆け寄っていきました。

「おいしく炊けたよ!」「さあ、お部屋の中で食べようね」と急いで昼食の準備をしました。

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「手を合わせましょう いただきます!」いつものご挨拶も今日は力がこもっていた子どもたち。

みんなで育てたバケツ稲の新米ご飯はカレーライスにして昼食にいただきました。

「ごちそうさまでした!」席を立つどの子のお皿も空っぽになっていました。

大成功のバケツ稲でした。

森下