大役を終えて ”とうがらしのとうさん” が、
田んぼのじいじにやさしくかかえられて
保育室に帰ってきました。
「ありがとね~ はい!田んぼでとれたお米だよ」と
じいじが今年も新米を子どもたちに届けてくれました。
「おかえり~!!」子どもたちの声かけはまるで家族を
迎えるかのようです。
毎年、こうして地域の方に支えられてこそ私たちの活動は
成り立っていることを痛感する瞬間でもあります。
本当に感謝の気持ちが溢れます。
実は、この田んぼのじいじはご高齢ということもあって
田の仕事も一時期困難な年もありました。
その時は、”じいじ、元気だしてね”と心の底から祈りました。
保育室の活動を支えてもらうこと以上にじいじの存在自体が
私たち・子どもたちの元気の源にもなっていることに気付く
きっかけにもなりました。
それ故に今年のかかしにも自然と気合が入ったのは
言うまでもありません。
それからもう一つ嬉しいことがありました。
会社のお客様で、このブログも読んでくださっている
東京にお住いの方(A様と呼ばせていただきます)から
思いもかけないプレゼントが子どもたちに届いたのです。
今年のかかし ”とうがらしのとうさん” に感銘を受け、
遠く離れて暮らすA様のお母様にも紹介してくださったようで
そのお母様までもを笑顔にすることができたというのです。
そのA様から届いた素敵なプレゼントは、手書きのメッセージカードと
A様のお母様お手製の”とうがらしのとうさん”のていねいな刺繍のもの、
手触りのやさしい紅絹を使用したかわいらしいサイズのとうがらしの
とうさんストラップなど、A様とそのお母様の想いがたくさん詰まった
ものでした。添えられたメッセージカードを読み進めるうち、
あまりに嬉しいお言葉の数々だったので、保育室スタッフ一同
胸に熱いものがぐっとこみ上げてきました。
保育室の活動は、子どもたちや保護者・地域のみならず
こうして遠く離れた方たちにもちゃんと届いていることを実感できました。
さて、本物の”とうがらしのとうさん”は、田んぼから戻ったと思ったら
休む間もなく次なる仕事のため、元気よく出かけていきました。
今日も働き者の”とうがらしのとうさん”は子どもたちの
見える場所で立ち続けております。
森下