毎年3月になると保育室のみんなで歌っている卒園の歌があります。
それは「たいせつなたからもの」という曲です。歌詞を紹介します。
「ここでいっしょにあそんだともだちを ずっとずっとおぼえていよう
たいせつなたからもの たくさんの友だち」
(たいせつなたからもの 作詞・作曲 新沢としひこ)
保育室で過ごすお友だちは、下は1歳から上は小学校就学前までの6歳のお子さんです。
なのでこの歌詞にもある「ここでいっしょにあそんだ友だち」は5歳差もある友だちです。
そんな年齢差のある保育室で過ごした友だちをずっとずっと覚えていてくれたら嬉しいなと思い、
手を繋いで輪を作り、お友だちの顔を見ながらこの歌を歌っています。
そんなたいせつな友だちとも別れの季節がやってきます。
今年は 7名が幼稚園・保育園・こども園にこの春から入園していきます。
それに伴い保育室の利用は週末や長期休暇時の登園に限られ、会える回数も減ってしまいます。
幼稚園に行く年齢となって嬉しい気持ちと、毎日こうして一緒に過ごしていたからこそ
寂しく感じるのも正直な気持ちです。
そこで、たいせつな友だちである2歳児7名で素敵な思い出の1ページを作れたらいいなと思い、
お別れ遠足へ出かけることにしました。 コロナ禍の影響を考慮し、最善の対策を会社の方とも相談し、
今年はバスを貸し切って 浜名湖体験学習施設のウォットへ出かけることとなりました。
スタッフが事前下見に行った際、浜名湖を中心に都田川・遠州灘に生息している代表的な魚介類を展示して
いることがわかったので、この遠足がより楽しいものとなるよう
普段からお魚クイズを出題したりして親しみが湧くように工夫しました。
特に浜名湖特産の”うなぎ”には苦心しました。クイズ用のプレートを見せると、「あ!ヘビだ」と勘違いしてしまう場面もありました。
確かにイラストはヘビと言えなくもないのですが、地元で有名な”ウナギ”だけは是非ともインプットして遠足へ出かけたかったので
毎日お魚クイズを繰り返し行う中で段々と覚えていくことができました。
お魚の名前がだいぶ言えるようになってきた頃、週間天気予報を見ると雨予報ではありませんか!
これは大変、一大事とお友だち皆に手伝ってもらい、”てるてる坊主”を作り、遠足当日が晴れるように願掛けをしました。
たいせつな友だちと行くお別れ遠足当日は、てるてる坊主のお陰で晴れたのでしょうか?
②へと続きます。
森下