子どもに大人気のメニュー「ちゅるちゅる」とは何か分かりますか?
そうです!うどんやラーメンなど麺類のことを子どもたちは「ちゅるちゅる」と言います。
元気の木保育室では、昨年度から、会社の開発室の礒野様のご提案により「絵本メニュー」という取り組みを行っています。子どもたちが「食」に対する興味を深められるようにと、絵本にちなんだ新しいメニューをご考案いただき、品質管理室の方、生産の方、保育士たちで試食を重ね、子どもたちに最適なメニューを考えています。最近では、食べ物の絵本を読むと、「あ、今日の給食で出るん?」と聞く子どもがいるぐらい、定着した活動となっています。乳児も、絵本と一緒の料理が目の前に出てくると、「いっしょ!いっしょ!」と喜んでおり、その様子を見ると、たくさんの方々の力で子どもたちの「おいしい!」の気持ちが育まれていることを実感します。
今回は子どもたちが大好きな「ちゅるちゅる」の絵本の中から鶏のフォーを取りあげました。
まず、朝の会で「ちゅるちゅる」の絵本を読みました。
絵:内山 悠子 作・出版社:視覚デザイン研究所
絵本の中には、うどんやラーメン、そばの他に、そうめんやスパゲッティー、焼きそばなどおいしそうな「ちゅるちゅる」のメニューがたくさん描かれていました。
「おいしそー!」「食べてみたいな~」
最後のページに出てきたのは、「れいめん」「ビーフン」「フォー」のアジアの麺でした。
昨年度取り組んだ、SDGsを知るための活動の中で、いろいろな国の国旗に興味を持っている子どもたちと一緒に、「れいめん」「ビーフン」「フォー」がどこの国の料理なのか見てみました。子どもたちは地球儀を見ながら、同じ国旗を探し始めました。
そして、「この国の人たちが食べている『ちゅるちゅる』だよ」と話すと、興味を持ってじっと見ていました。
その後、茹でる前の麺を触ってみました。
「かたいね」「何~これ?」と不思議そうな顔をしていました。
「今日の給食で、どの『ちゅるちゅる』が出るかはお楽しみ!」と伝え、園庭に遊びに行きました。
たくさん動いて遊んだ後は、待ちに待った給食です。
乳児に、「鶏のフォーだよ」と伝えると、「絵本と同じ!」と、指さして教えてくれました。
「見て!一緒だよ!」
大好きな麺なので、食べる勢いはすごいです。
「おいしーい!」「ヤミー!」と大興奮でした。
「ぼく、ちゅるちゅる大好きなんだ!」
幼児は、「ちゅるちゅる」の絵本と地球儀をそばに置いて、給食の配膳をしました。
「あ、フォーや!」「星が一つのマーク(国旗)のや!」と嬉しそうな表情でした。
保育士が「うどんと何が違うかな?」と聞くと、「うどんは丸いけど、これは平べったい!」「うどんは白いけど、これはなんか…透明!」と違いに気付いて教えてくれました。
大好きな「ちゅるちゅる」にもたくさんの種類があることが分かり、海外の人々の食文化を知ることもできました。
これからもたくさん食べて大きくなることはもちろん、食材を育ててくれる人、調理してくれる人など、自分たちの「食」に関わってくださる方々が大勢いることに気づいて感謝するとともに、さまざまな食文化にも触れ、「食べることが大好き!」「食べることって楽しい!」と思えるようになってほしいと思います。
次の絵本メニューも、子どもたちがどんな表情で食べてくれるか楽しみです!
定久