うぐいすの声が響く季節となりました。
そんな保育室の子どもたちの大好きなお散歩先の一つにジャンプ台があります。
ひとしきりジャンプして身体を動かしたら、奥の原っぱに移動して春のお楽しみでもあるよもぎ摘みをします。
最初はよもぎがどの葉っぱなのか分からなかった子もスタッフの摘む姿をみて覚えていきます。
「どうして葉っぱ(よもぎ)を摘むの?」とHちゃん。
「このよもぎを集めて”よもぎ餅”を楽しもうと思ってね」と声を掛けると
「やったあ!おもちだって!!」と喜ぶ子どもたち。
こうしてお散歩で摘んだよもぎを使って2回ほどよもぎ餅を作りました。
保育室いっぱいに広がるもち米の炊けるいい匂いやよもぎの蒸された香りでつい味見をしたくなりますが、
そこはぐっと我慢してお土産としてご家庭に持ち帰り、保護者の方の見守る中で食べていただくことにしました。
後日、「家族みんなで食べて美味しかったです」「○〇ちゃんが摘んだよもぎ入りで嬉しかったよ」と好評でした。
春といえばわらびも採れます。
3月の中旬にはなかったわらびも下旬になると分かりやすいくらいに伸びてきました。
合代島の原っぱやぽんたの散歩道(クレオさんの近く)に散歩かたがたわらび採りに出かけます。
最初はわらびの頭の部分を摘んでいた子もスタッフが「下から摘むよ」と繰り返し伝えることでコツを掴み
大人顔負けのわらび採り名人になりました。採ったわらびは「お料理してね」と得意気に厨房に届けます。
重曹であく抜きをして次の日の昼食に”わらびご飯”として美味しくいただきました。
自分たちで収穫したことで春を身近に感じ、食への意識も自然と高まっていく様子がとてもよくわかります。
違う日にはタラの芽も見つけました。タラの木はトゲがあるためスタッフが代表して収穫しました。
またまた厨房に届けるとすぐにその日の昼食に天ぷらにして提供してくれました。
どの子もカリッといい音を立てながら「美味しいね~」と平らげることができました。
こうして春のいいものを散歩先で見つけたり、それを子どもたちと一緒に収穫させていただいたり、
摘んだものを大事に持ち帰り、調理して美味しくいただけるこの環境に感謝しながら充実した毎日を過ごしています。
保育室の畑では2月末に植えたじゃがいもがグングン葉を茂らしています。収穫するのがいまからとても楽しみです。
外に出たときはこの掛け声も忘れません。「おおきくなあれ おいしくなあれ」
これからの季節も楽しいことがいっぱい待っています。子どもたちとわくわくした活動をしていこうと思います。
森下