満開の桜がチラチラと舞い始めた3月27日。
保育室では、この春新一年生になる年長児が主役の
『さようならの会』を開きました。
手を繋いで輪になり、お互いの顔を見ながらうたう「たいせつなたからもの」…
毎日うたってきましたが、年長児と一緒にうたうのはこれが最後だと思うと
歌詞の内容が一層胸に響きます。
自己紹介では、どの子も姿勢よく立ち大きな声で自分の名前を言う様子に
自然と拍手がおこりました。
こんなに大きくなって…と、その誇らしげな表情に目を細める私たちの横で
憧れのまなざしで見つめていた小さい子たち。
その後は、記念のみそ作り。
指で潰した大豆に麹と塩を混ぜ、それをボールのように丸めて樽の中に投げ入れます。
力が入りすぎて樽の外にはみ出してしまうこともありましたが、それもまた楽しくて
笑いが起こり…ワイワイとにぎやかな声が部屋中に響きました。
このみそ作りには、「卒園しても顔を見せてね」「いつでも待ってるよ」
「これからも繋がりがずっと続きますように」・・・
というスタッフ全員の想いが込められています。
おみそがおいしくできあがるのは、秋から冬にかけて…寒くなる頃の予定。
今より更に大きくなった子どもたちに会うのが今から楽しみです。
天候に恵まれたこの日…散歩で出かけた先は、ママの会社。
回廊を進み大きな扉を開けて中に入りました。
出迎えてくれた総務の大石さんに、
「4がつから1ねんせいになります。」「ありがとうございました。」と全員で挨拶すると
「1年生になっても元気で頑張ってください。」と声を掛けながら、
一人一人に可愛くラッピングされたお菓子を手渡してくれました。
(前もって総務で用意してくださったものです)
思いがけないプレゼントに大喜びの子どもたち。
帰り道には大事そうにずっと抱えていました。
途中で、小さい子たちと合流し一緒に保育室まで帰ると
釜戸でお赤飯が炊きあがっていました。
蓋を開けたとたん広がる湯気…そしていい匂いに「わぁー!」と歓声があがります。
我先にとみんなで覗きこむと、畑で採れた小豆がゴロゴロとたくさん入っているのが見えました。
早速、部屋に入っていただくことに・・・。
お赤飯を中心にしたお昼ご飯を食べながら
「おいしいね。」「あずきがいっぱいだね。」など、会話も弾みます。
食後には、小さい子たちから
「いっぱいあそんでくれてありがとう。」とお花のプレゼント。
散歩の途中で摘んできてくれたものです。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、無事に会を終えることができました。
毎年この時期、お別れの寂しい気持ちが込みあげますが、
子どもたちの成長した頼もしい姿に、精いっぱいのお祝いで送り出したい…
という気持ちから、盛りだくさんの一日になりました。
また一つ大きくなったみんな、卒園おめでとう。
鈴木(明)