10月も中旬を過ぎ、吹く風は涼しさから寒さへと変わってきました。
保育室では、「みんなの広場」に植えたキンモクセイの花が咲き、
甘い香りが漂っています。
この時期になると、自然とぽんたを思い出します。
子どもたちが大好きな絵本『ぽんたのじどうはんばいき』を読んだ後、
「元気にしているかな」「今頃、何しているのかな」…そんな話をしながら
保育室にあるじどうはんばいきを出しました。
また遊びにきてほしいな…そう思い、
「ぽんたが喜ぶきれいな葉っぱを見つけに行こう。」
と、さっそく散歩に出発!!
歩道に落ちた黄色い葉っぱを見つけると、「あっ!」と声を出して駆け寄り、急いで拾うと
大事そうにずっと手に持って歩いたり、
「ぽんた」と言いながら葉っぱだけでなく、どんぐりやしいの実も拾うと
私たちに自慢気に見せてくれたり・・・と思い思いに楽しむ姿が見られました。
保育室に帰ると、真っ先にじどうはんばいきの前に行き、
いいものバッグから出した葉っぱや木の実を、背伸びしたり中を覗いたりしながら、一つずつ入れる子どもたち。
昨年は、葉っぱだけでなく畑でとれた小豆やみんなの広場で作った焼き芋をあげました。
すると、ぽんたからお礼の手紙と一緒にたい焼きや芋けんぴが届いたんです。
でも、いつもちゃんと形跡が残っているのに、一度も会うことも見ることもできないぽんた。
だからこそ、毎回子どもたちの目はキラキラと輝き、想像力はどんどん膨らんでいきました。
そして今年・・・
「昨年より仲良くなれるかな」「どんなお楽しみを運んできてくれるのかな」
「いつ頃現れるのかな」・・・
みんなで、ワクワクしながらその時を待っています。
鈴木(明)