12月22日は、冬至でした。1年の中で太陽の位置が最も低く、日照時間が最も短い日です。
冬至と言えば柚子です。五感を使ってたっぷりと柚子に触れてみました。
まずは、おにぎりを作りました。「ギュギュ~おいしくなぁれ!まぁるくな~れ!」
「おにぎりだ~!」
たくさんのおにぎりが出来ました。そして柚子の皮をすったものを味噌に混ぜて、柚子味噌を作り、おにぎにのせて、ホットプレートで焼きました。
焼いている間に、柚子をみんなで触ってみました。「みかんだ!」「丸くてボールみたい」「固いね」と子どもたちの声が聞こえてきます。
「くんくんくん…匂ってみよう」
皮を剥くと、「すっぱい匂いだ!」
ジップロックに入れて、潰してみました。実は柔らかくて、子どもたちは夢中で潰していました。
「種があるよ!」と実と種を分ける子どももいました。
柚子の果汁を集めて・・・
少し舐めてみました。「うう…なんかすっぱい…」
すっぱいけれど、美味しい柚子の果汁に、何度も指をつけて味わっていました。
柚子を堪能している間に、おにぎりが完成しました。
みんなで「いただきま~す!」「パク!おいしい!」
味噌の中に、ほんのりと柚子の香りがして、ごはんにとっても合いました。
そして、先ほど集めた柚子の果汁を使って、ゼリーを作ることになりました。子どもたちが園庭で遊んでいる間に、冷蔵庫で固まらせておきました。
寒い園庭でたくさん遊んだ後は、柚子の手湯で温まりました。
「あぁ~温かい~」「気持ちいいね」「手がすべすべになるよ」
心も身体もぽっかぽか。とても気持ちよかったみたいで、ずっと手をつけたり柚子の香りや皮の感触を楽しみました。
給食の最後には、いよいよ柚子ゼリーを食べます。いい感じに固まっていました。
美味しさのあまり、子どもたちは笑顔で食べ続けていました。
そして2日後・・・もう一つお楽しみがありました。柚子の化粧水づくりです。種と精製水を混ぜて置いておくと、少しとろっとした優しい手触りの化粧水ができました。子どもたちも興味津々で、匂いを嗅いでみたり、手につけてみたりしていました。
「すべすべだ~」「いい匂い~」
冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくるといわれ、別名「一陽来復(いちようらいふく)の日」というそうです。冬至を境に運気がどんどん上がっていくので、「ん」がつく食べ物を食べ、柚子で身体を温め、無病息災を願うとされています。給食では、カボチャ(なんきん)をいただきました。
今年の冬至では、いろいろな方法で柚子に触れてみました。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚と五感をフルに活用し、日本の伝統行事に触れることができました。
冬至は年明けの4日まで続きます。本格的な寒さになるので、身体を温め運気をあげて、素敵な新年を迎えたいですね。
定久