保育室の畑はいま、だいこんの美味しい時期です。
10月に子どもたちと種を蒔き、「おおきくなぁれ おいしくなぁれ」と声を掛け、
芽が出たら抜き菜をし、おおきく育つように目を配っていました。
1月中旬に「だいこんがおおきくなっているかどうか見てみる?」と
試し掘りもしてみました。
そして何日か経ったある日、みんなの広場のかまどでおでんを作ることにしました。
まずは畑からだいこんを抜くお手伝いから始めます。
最初は戸惑っていた子も、回を重ねていくうちに表情が見違えて豊かになっていくのが
写真からも伝わるのではないでしょうか?
自分で好きなだいこんを選んで抜くことの楽しさが伝わることでしょう。
後日、自分で抜いただいこんをお家にお土産として持って帰る日もありました。
時には思いもかけず立派なだいこんが土の中から現れることもあれば、
太いだいこんを選んだと思っていたらびっくりするほど細長いだいこんが出てきたり、
収穫の楽しさはこんなところにもありますよね。
違う日には、切り干しだいこん作りも玄関先にて楽しんでいます。
冬の太陽の暖かさと遠州のからっ風はこんな時にはもってこいなのです。
切ったばかりのみずみずしいだいこんが、日に日に小さくなっていくのを間近で見ていると、
「そろそろ(完成で)いいんじゃないかなぁ~」と利き目をするお友だちもいます。
無事に完成したら、保育室の昼食に使ってもらうのはもちろんのこと、
日頃からお世話になっている近隣の方へ子どもたちと一緒におすそ分けを届けに行こうと計画中です。
だいこんを通して私たちは原体験をすることができています。
こうした保育を通し、育てる楽しさ・味わう楽しさを身近に感じてくれていたら嬉しく思います。
冬の合間の暖かい日にだいこん畑でてんとう虫に会いました。春まで待ちきれなかったのかな?
森下