今年も保育室にぽんたがやってきてくれました。
11月はじめ、きれいな葉っぱが落ちる頃、「そろそろぽんたが来る頃かな?」とこどもたちと話をしながら、保育室では絵本『ぽんたのじどうはんばいき』を読み始めました。
「ぽんたにきれいな葉っぱをあげると、いいものくれるんだって!」
それを知った子どもたちは、はりきってきれいな葉っぱを探しに散歩に出掛けました。
「あ!きれいなはっぱおちてる!」「どんぐりもぽんたにあげよう!」
と、ぽんたにたくさんのプレゼントを用意して、散歩先から保育室に戻ると、ぽんた専用のポストに毎日投函をしていました。
中には、きれいないちょうの葉っぱやお隣さんからもらったという小さな柿を、「これ!ぽんたにあげる!」と家から持って来てくれる子もいました。
今年はじめてぽんたを知る子も、昨年からお馴染みの子も、ぽんた来てくれるかな?とわくわくしながら、ぽんたと会えることを楽しみに待っている様子でした。
保育室からぽんたにあげたのは、赤や黄色のきれいな葉っぱやどんぐりや木の実だけでなく、みんなで焼いた焼き芋や、保育室でとれたきんかんなどを、数日間かけて、ぽんたに届けました。
しばらく、そのような感じでぽんたとのやりとりを続けていくと、ある時、みんなの広場に“ぽんたのじどうはんばいき”が!!
すかさず、じどうはんばいきに気づいたこどもたちが、「なにこれ!!」と言いながら、満面の笑みで喜ぶこどもたちの姿がありました。
ぽんたにお願いする時の言葉、「ぽぽんの ぽぽんの すぽぽんのぽん!いいものちょうだい!!」
とお願いをすると、じどうはんばいきの中から、スルリッ。
なんと、たいやきが出てきました!!
ぽんたがきれいな葉っぱをたくさんくれたお礼にと、焼いて持って来てくれたのでしょう。
こどもたちは、びっくりしながらも、嬉しそうにたいやきを受け取り、外で美味しそうに頬張っていました。
怖がりながらも受け取る子、自分から進んで受け取りに行く子と、いろんなこどもたちの姿が見られました。
そんな楽しい時間もあっという間。
12月に入り、ぽんたは寒いから山に帰ることを子どもたちに伝えると、
ありがとう!ぽんた!!
とお別れをしていました。
またきてね!ぽんた!!
来年もまたぽんたに会える事を楽しみにしているこどもたちです。
中村