5月に苗植えをしてから約5ヶ月。
最初は子どもたちよりも小さかった苗が少しずつ大きくなり
あっという間に子どもたちの背丈を超す大きさに生長しました。
花が咲き、やがて緑色の穂が見え始め、気温が少しずつ下がってきた9月末頃から段々と黄金色に変化してきました。
会社の方に、少し緑の穂が残る状態で落水をすることを教えていただき、バケツの水を抜きました。
「重たいけど頑張る!」
そしていよいよ収穫の日。
「よいしょ!よいしょ!」と刈り取ったお米をみんなで運んで干しました。
「バア~!!」
干した後に藁と稲穂に分けました。
藁の上でお昼寝~ いい匂いがしたよ!
次は脱穀です。牛乳パックやお箸を使って挑戦しました。
お米がピョンピョン跳ねるので苦労しましたが何とか無事終了。
脱穀したお米も少し乾かし、今度は籾摺りです。
すり鉢と野球ボールを使って、すりすり。
籾殻だけをフーッと吹き飛ばします。
根気のいる作業ですが一生懸命頑張っていました。
0歳児のお友だちも楽しそうにすりすり!
ようやく玄米になりました!
重さを計ってみると150グラムです。
精米機で精米すると、茶色かったお米が真っ白に!
普段食べているお米と比べてみると、少し小さめで形も不揃いですがピカピカの新米です!
みんなで大切に育てたお米。
どうやって食べよう?
「おにぎりにしたい!」ということで、おにぎりクッキングをすることにしました。
まず、「おにぎりをつくる」の絵本を見て、3歳児のお友だちがお米を研ぎました。
文:高山なおみ 写真:長野陽一
気を付けないと粒が小さいのでザルの目から流れていきます。
みんなで育てた大事なお米だから一粒たりとも無駄にしないぞ!
炊飯器に入れて「ピピ―」と音が鳴ると炊きあがり。
ワクワクしながら開けてみるとピカピカのご飯!
子どもたちも保育士も思わず「おいしそう~」
まずは一口味見・・・「普通のご飯や!」「おいし~」
次にラップで握っておにぎりを作ります。
ツンツン・・・おいしそう!
0歳児のお友だちは待ち切れず、すぐにパクパクと食べていました。
収穫したお米で作ったおにぎりを味わった後、3歳児のお友だちは、普段食べているお米を使って、手に水と塩をつけて、本格的なおにぎり作りに挑戦。
あれ…? おにぎりにならない!?
手にご飯粒がたくさんくっついてしまいましたが、初めてのおにぎり作りは楽しかったようです!
(手についたご飯粒もすべてきれいに食べていました!)
初めてのバケツ稲作り体験で、お米になるまでには、長い時間も手間もかかっているということを改めて実感しました。
また、お米ができるまでの過程で出た藁や籾殻、糠は畑にまき、捨てるところなく全て活用できることを知りました。
長い藁は年末にしめ縄にする予定です!
子どもたちは、米作りや収穫したお米でのクッキングを経験するなかで、食への感謝の気持ちや、食べることの楽しさなど多くのことを学んだと思います。
今後も、子どもたちの食体験を豊かにする取り組みを考えていきたいと思います。
←約半年の米作りの記録です!
井口