今年も、田んぼにかかしを立てる季節がやってきました。
田んぼのじいじも、子どもたちが持ってくるかかしを、
楽しみに待っていてくれます。
「今度は、どんなかかしを作るだ?!」
散歩で会うと、笑顔で子どもたちに聞いてきます。
さて、今年は・・・・
こんな風に考えるのも、今回で10回目。
スタッフは、子どもの日頃の様子を見ながら考えて、
じいじも子どもたちも喜ぶかかしを、と、
頭をひねります。
そして決定したのは、
夏の間、楽しく踊った、エビカニクスから、
エビカニ かかし !!
「顔は、笑ってるのがいい!」と、3才のNくん。
イメージが出来上がったところで、
ここからは、スッタフの腕の見せ所です。
そして、完成したかかしに、みんなで名前を付けました。
その名も、 ”えびっ子”
台風が去った次の日、
みんなでえびっ子をじいじのお宅まで届けました。
そして、後日、みんなで田んぼへお散歩。
遠くからでも、ちらっと赤いハサミが見えた途端、
「いた!!」と、駆け出す子どもたちでした。
青空と緑の田んぼがよく似合う、真っ赤なえびっ子。
こんな風に、毎年かかし作りをしていますが、
時代とともに、地域の環境も変わりつつあります。
お米を育てる方たちも、高齢になり、田んぼをやめてしまったり、
いのししが農作物を荒らしてしまって被害にあったり・・・・
実際、この田んぼのじいじも、体調不良で昨年は田んぼを休んでいたんですが、
子どもたちの笑顔が見たくて、
こうしてやる気が出て元気に作業する姿を今年は見せてくれました。
私たちもうれしくなります。
「えっび子~!」 と叫んだあとは、
「じいじ~!!」 とさけんでいる子どもたち。
にこにこして、作業の手を休め子どもたちに声を
かけてくれるじいじです。
じいじたちの笑顔が見れる限り、
これからも、かかしを届けていきたいと思います。
松井