春よこい

節分が過ぎ、暦の上では立春ですが

まだまだ吹く風は冷たく、保育室には

北風小僧の寒太郎が居座っていて

立ち去る気配がありません。

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それでも、毎日の散歩の中で・・・

つくし、よもぎ、てんとう虫、梅の花など

小さな春を見つけています。

特に、つくしはまだほんの小さな頭を

チョコンとのぞかせているだけなので

よーく見ないとわからないのですが、

「我先に・・・」と、私たち大人も真剣です。

地面に顔がつくんじゃないか・・・というぐらい

近づけて探し、見つけた時には「あったー!!」と

うれしさのあまり大きな声が出てしまいます。

その声に自然とみんな集まり、しゃがんで覗きこみます。

そして、そーっと触る子どもたち。

「まだ小さいから取っちゃだめ」・・・と

ちゃんとわかるんです。

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寒くても、春はすぐそこまで来ています。

ぽかぽかの春本番を心待ちにしながらも、

まだもう少し寒太郎と追いかけっこを楽しんでいたい。

そんなことを思うのは・・・私だけかな?!

鈴木明子