みんな元気に大きくなあれ

端午の節句になると、保育室の玄関先には大きな鯉のぼりが飾られます。

風を受けて気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼりを見て、子どもたちは大喜びです。

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保育室内には、5月人形を飾りました。

兜と、鯉にまたがった金太郎です。

これは数年前、従業員の方から頂いた手作りの五月人形です。

”保育室の子どもたちが、元気に大きくなりますように”

そんな願いがこもったこの人形は、保育室の宝物です。

やさしくほほ笑みながら、今年も子どもたちを

見守っていてくれています。

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そして散歩先のビオトープでは、菖蒲の花がきれいに咲きほこっています。

菖蒲には厄除けの意味があるということで、端午の節句に飾るとよいと

されています。

早速子どもたちと採りに行ってきました。

”ちょっとちょうだいね”

水際に咲いている花を、少し分けてもらいました。

菖蒲の葉はスッと尖っていて、まるで刀みたい。

”これで悪いもの(厄)をやっつけるんだよ”

と話すと、手に持った菖蒲の葉を刀に見立て

”シャキーン!”と言いながら、見えない敵と戦いごっこを

していた子どもたち。

これなら、悪いものたちを追い払ってくれそうです。

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菖蒲を大事に持って帰り、五月人形の隣に飾りました。

 

端午の節句当日。

この日は、おやつで柏餅をいただきました。

ご近所の方から頂いた柏の葉っぱと

保育室産の小豆で作った特別な柏餅です。

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そして、先日みんなでとってきた菖蒲の葉を持ち帰りました。

”菖蒲の葉をお風呂に入れると、病気をしないで元気に過ごせるよ”

そう伝えて子どもたちに渡しました。

 

翌日、子どもたちの連絡帳には、菖蒲のお風呂の話がたくさん書いてありました。

楽しそうなそのエピソードを見て、私たちもとても嬉しい気持ちになりました。

 

今ではなかなか経験できない伝統行事を

子どもたちと一緒に楽しめているのは

この恵まれた環境のおかげです。

まだまだ小さい子どもたちですが、保育室で経験したことが

大きくなった時に、どこか片隅に残っていてくれたら・・・。

そんな思いで日々の保育を楽しんでいます。

保育室の子どもたちが、元気に大きくなりますように。

大城