春の楽しみの中に、山菜採りがあります。
子ども達と一緒にワラビやフキノトウを探すのは
宝探しのようで大人も子供も夢中になってしまいます。
しかし近年、なかなかフキノトウに出会えなくなってしまいました。
そこで三年前、保育室にフキノトウを植えてみました。
一年目はほんのちょっぴりのフキノトウが生えただけ。
もったいなくって、採ることなんてできませんでした。
そして二年目、去年の倍くらいにはなりましたが
来年もっといっぱい生えるように・・・と採らずに様子を見ることにしました。
そして三年目の今年。
寒さが和らいだころ、たくさんのフキノトウが芽を出しました。
採ろうか・・・やめようか・・・来年もっとたくさんになるかも・・・。
そんなことを考えているうちに、フキノトウはどんどん大きくなっていきました。
そしてどんどんどんどん大きくなって、立派な葉を開き、立派な茎が生え
大きな大きなフキに成長したんです。
地面が見えないくらい大きく葉を広げたフキたち。
フキノトウも美味しいですが、フキだって今しか食べられない特別な味です
これは採らずにはいられません。
さあ、収穫です。
茎が太く立派に育ったので、保育士がハサミで丁寧に
切っていきます。
それを大事に運んでくれる子どもたち。
まるで傘をさしているみたい。
大きな大きなフキの傘。
とっても素敵です。
収穫した後は、筋取りのお手伝い。
美味しく食べるまでには、なかなか手間がかかるんです。
面倒くさい作業ですが、子どもたちはこの作業がとっても上手。
スルスルときれいに剥いてくれます。
そしてキレイになったフキを持って厨房へ。
”美味しくしてね”とお願いして昼食を楽しみに待ちます。
出来立てのフキの煮物。
どんな味がするのかな、とみんなで頂きます。
ちょっぴり苦みのあるその味に、顔をしかめる子もいましたが
思った以上にパクパク食べていました。
中にはおかわりをする子も。
自分たちで収穫したとあって、美味しさも格別なんでしょうね。
来年の春は、きっともっとたくさんのフキが採れるでしょう。
今度はフキノトウも食べたいな。
”大きくなあれ、美味しくなあれ”とみんなで声を掛けながら
来年を楽しみに待ちたいと思います。
大城