風車の丘保育室、毎年恒例になっている田んぼのかかし作り。
ついに完成した、今年のかかし『わにわにこちゃん』。
『わにわにのおでかけ』の絵本と一緒。夏祭りの帰りの『わにわにこちゃん』です。
両手に“金魚”と“うちわ”。黄色の浴衣に、かわいらしいピンクの髪の毛。
まるで「私は人間の女の子よ♪」と言わんばかりの姿。
田んぼのじいじが大切に育てているお米は、少しずつ黄金色になりだしています。
「美味しいお米を食べられないように、早く持っていこう!」
完成した『わにわにこちゃん』を持って、早速届けに出掛けました。
「田んぼのじいじ、いるかなぁ?」「わにわにこちゃん大丈夫?」
みんなで大事に大事に運びました。
田んぼのじいじのお家に近付くと、子ども達の声が聞こえたのでしょうか?
「かかしを持ってきてくれたの?」と、ニコニコ笑顔のじいじとばあばが出てきてくれました。
「わにわにこちゃんです。お願いします。」と子ども達。
「ありがとう。ありがとう。」とじいじ。
「田んぼに立てるでね。」と、早速田んぼに運んでくださいました。
じっと見守る子ども達。大きく成長した稲と『わにわにこちゃん』。
田んぼの中に立てたらどんな風に見えるのか?
私達スタッフもドキドキの瞬間でした。
じいじが設置した鳥よけカイトと一緒に、田んぼを守る『わにわにこちゃん』。
緑色の『わにわにこちゃん』が、どうしたら田んぼの中で目立つのか?
試行錯誤して出来上がったかかし。
手作りの黄色の浴衣とピンクの帯が稲や周りの山々の緑色に生えてほっと一安心。
子ども達も私達も思わず大きな拍手!!
お忙しい中、仕事の手を止め、子ども達の目の前でササっとかっこよく
かかしを設置してくださったじいじの笑顔と温かさがとても嬉しい一日でした。
その後、涼しい日には『わにわにこちゃん』の様子を見に出掛けています。
「わにわにこちゃん、お仕事がんばってね♪」
先日の台風がとても心配だったのですが、天候が崩れ始める前に保育室に一本の電話。
「台風で倒れちゃいかんからね。かかし、中に入れといたでね。」
電話をくれたのは、田んぼのじいじでした。
かかしが立ってないことを私達が心配しないように…と。
子ども達にも早速報告しました。
地域の方に支えられ見守っていただき
この時期にしかできない豊かな経験をさせていただけることが本当にありがたいです。
土戸