風車の丘保育室は
周りを山に囲まれた自然あふれる場所にあります。
今の時期は落ち葉や木の実がたくさん！！
お散歩も「いいものを探しに行こう！」と
綺麗な葉っぱや木の実を探しに行くことが多くなります。
綺麗な葉っぱ探しと一緒に
毎年楽しんでいるのがこの絵本です。
「ぽんたのじどうはんばいき」
作 加藤ますみ 絵 水野次郎
みんなを喜ばせることが大好きなたぬきのぽんた。
ある日 ぽんたは「じどうはんばいき」を作り
みんなが来る広場に こっそりと置いておきました。
「なんだろう？」とやってくる森の動物たち。
上から葉っぱを入れ 欲しいものを言うと
「じどうはんばいき」の後ろに隠れているぽんたが
「ぽぽんの ぽぽんで すぽぽんのぽん」と
葉っぱを欲しいものに変えてくれるのです。
そんなぽんたの自動販売機が 保育室にもやってきました。
子どもたちが拾ってきた綺麗な葉っぱを
自動販売機に入れていきます。
「ぽんた、よろこんでくれるかな～」
「ぽんた、くるかな～」と
一番おきにいりの葉っぱを選んでいる子もいます。
今年はあずきが沢山とれたので
あずきも一緒に入れてみることにしました。
さて、ぽんたは喜んでくれるでしょうか？
「じどうんはんばいき」に 葉っぱとあずきを入れたあとは
絵本を読んだり体操をしたりといつもの時間です。
３０分ほど経ったでしょうか？
なにやらいい香りがしてきました。
くんくん。くんくん。
どこからだろう？
どうやら「じどうはんばいき」から香ってくるみたい。
「じどうはんばいき」の扉を開けると…。
あれ？
葉っぱとあずきの姿はなく
代わりに手紙と茶色の袋が入っていました。
はっぱとあずき
ありがとう
たいやきです
たくさん たべてね
ぽんたより
ぽんたが 保育室のあずきを使って
たいやきを作ってきてくれたようです。
それも人数分。
これには子どもも大人も目がキラキラ。
さっそく朝のおやつにいただきました。
ぽんたのたいやきは 温かくてふっくらふわふわです。
「ぽんた ありがとう。」
「ぽんた ごちそうさま。」
明日はお礼に 焼き芋を「じどうはんばいき」に
入れてみようと思います。
「ぽんた、おいも食べるかな？」
「また保育室に来てくれるかな？」と
子どもたちと一緒にわくわくしています。
鈴木（里）
