今年の十五夜は、10月1日。
保育室の壁には、9月下旬からお月さまが登場しました。
最初は細いお月さまだったのが、毎日、少しずつ少しずつ大きくなっていきます。
”今日の夜は、これぐらいの大きさになるんだよ”
”もうちょっとで、真ん丸お月さまになりそうだね”
お月さまの壁面を見ながら、毎日こんな話をしていました。
ある日の帰り、1歳のYちゃんのお母さんから
”最近夜になると、カーテンを開けて空を見ているんです”
というお話がありました。
よくよく聞くと、どうやらお月さまを見ているみたい。
保育室で、毎日お月さまの話をしているんですよ、と伝えると
お母さんも納得。
保育室で経験していることが、ちゃんと子供の中で活きているのを感じ
とても嬉しく思いました。
さて十五夜当日。
この日は朝から十五夜の準備で大忙しです。
お月さまからよく見える窓際に、テーブルを出し
そこにお供えを飾ります。
まずは、お月見団子。
厨房スタッフが作ってくれた、出来立てのお団子を
みんなで八方の上に乗せていきます。
お団子を手に持つと、ついつい口に入れたくなるのですが
そこはぐっと我慢。
次は、お供えの野菜を収穫に行きます。
今年は天候のせいか、畑の野菜が早々に枯れてしまいましたが
ちょうど栗が採り頃になっています。
ハクビシンが栗を狙ってくるのですが、今日は大丈夫かな。
栗の木を見に行くと・・・ありました!
数個ですが、なんとかお供えが出来そうです。
ハクビシンも、お月さまの為に少し残してくれたのかな。
いちじくも収穫出来ました。
そして、散歩はススキを採りに合代のお宮へ。
長い階段を上っていくと、ススキがたくさん生えています。
一人一本ずつ手に持って帰ります。
折れないように、そうっと、そうっと・・・。
保育室に帰って、集めたお供えをテーブルに飾ります。
”いっぱい飾れたね” ”お月さま、喜ぶかな”と話しながら。
飾られたススキの向こうには、頭を垂らした稲穂が見えています。
収穫できるのも、もう少し。
秋の実りに感謝して、今日はきれいな月夜を眺めたいと思います。
大城