保育室の子どもたちは絵本が大好きです。
保育士に読んでもらった絵本の中から気に入ったものを何度も繰り返し「読んで」と持って来たり、自分でページをめくり、じっくり集中して見たりしています。
子どもたちの最近のお気に入りの絵本「かにこちゃん」
きしだえりこ作・ほりうちせいいち絵
かわいいカニのかにこちゃんが出てくる絵本です。「すこ すこ すこ」とカニが動くときのリズミカルな言葉の繰り返しも魅力的なようです。
そこで、みんなの大好きな「かにこちゃん」を作ってみることにしましたよ。
絵の具を手につけて、ペッタン!両手を合わせて押すとカニのようになりました!
そこに、目やハサミをのりづけするとかわいい「かにこちゃん」が完成しました。
「カニさんはできたけど海がないね~…」
まだ本当の海に行ったことがない子どもも多いので、「うみはひろいなおおきいな~♫」と歌をうたったり、
かにこちゃんの絵本に出てくる海や、「うみざざざ」の絵本を見たりしながら、イメージを膨らませてみましたよ。
ひがしなおこ作・きうちたつろう絵
絵本を見ながら、「海行ってみたーい!」「ザブーンって入ったら気持ち良さそう!」と口々に言う子どもたち。
「よし、じゃあ、保育室に海作ってみようか」と作ることにしましたよ!
でんぷん糊に絵の具を混ぜたものを手で塗り広げ、海を表現しました。
「わ~!冷たい!」「気持ちいい!」絵の具とは違い、ぽてっとした糊の感触に子どもたちは興味津々。
青、水色、白、黄緑。順番に色々な色を重ね、混ぜ合わせたり、指で線を描いてみたり。
「クリームみたい!」と夢中です。
そして、出来上がったのは、エメラルドグリーンの綺麗な海!
みんなの作った「かにこちゃん」も嬉しそうです!
フィンガーペインティングは、道具を使わず直接手や指を使うので、視覚や触覚などの五感が刺激され、子どもたちの伸び伸び自由に描く想像力が養われます。
今回は、絵本を見たり歌をうたったりして、まだ知らない海への想像も膨らませながら、楽しんでくれたのではないかと思います。
また、手が汚れることを気にせずに思いきり描くことは、ストレス発散にもなり、気持ちがスッキリし、心を解放させることができます。
まだまだ暑い日が続きますが、このようなひんやりと気持ちのいい感触遊びを楽しみ、みんなで夏を乗り切りたいと思います。
井口