2月3日は節分でした。
保育室では、節分の豆まきに向けて鬼のお面や段ボール箱で作った鬼を制作して、準備をしてきました。
1歳児は好きな色の絵具を選んでスポンジや手でスタンプをし、目やツノなどを貼って可愛い鬼を作りました。
2歳児は、紙皿に絵具で自分の好きな色を塗りました。ツノをハサミで切ったり、毛糸の髪の毛をボンドで貼ったりして強そうな鬼が出来上がりました。
幼児は、プラスチック容器にボンドを塗り、自分の好きな色の色紙をちぎって貼り付けていきました。目やツノ、キバなどを自由に作って貼ると個性豊かな鬼になりました。
出来上がった鬼のお面は子どもたちのお気に入りで、自由遊びのときにもかぶって遊ぶ姿が見られました。
そして、節分当日に登場する鬼は、幼児たちが力を合わせて作りました。
赤、青、黄色の鬼三兄弟です!強そうだけどどこか愛嬌も感じられる鬼に仕上がりました。
豆はみんなで新聞紙を丸めて作り、準備万端です。
さて、当日・・・
まず、朝の会で、鬼のお面をかぶり、節分についてのお話を保育士から聞きました。
少し難しいお話もありましたが、子どもたちは真剣な表情でしっかりと聞くことができていました。
ヒイラギにイワシの頭を刺した柊鰯を保育士が見せると興味津々の子どもたち。
ヒイラギを触って「いたっ」と思わず手を引っ込めたり、イワシの匂いを嗅いで顔をしかめたり。
「この柊鰯と豆まきで鬼をやっつけようね。えいえいおー!」とみんなで掛け声をかけ、豆まきスタートです!
最初は遠慮がちに投げていた子どもも、段々とヒートアップして、大きな声で「鬼は~外!」「福は~内!」と言いながら、力一杯、新聞紙の豆を投げていました。
作った豆が全部無くなるころ、鬼三兄弟は「参りました~」と倒れてしまい、子どもたちは「やった~!ばんざ~い!」と大喜び。
保育士が「これで、鬼がいなくなって福の神様がみんなのところに来てくれるよ」と話をすると、嬉しそうな顔をしていました。
豆まき後は、玄関に柊鰯を飾り園庭へ。たっぷり遊んだ後は、もう一つのお楽しみ、恵方巻を給食でいただきました。
1歳児は、細巻きにしてもらったものを食べました。パクパクと食べ、みんなおかわりをしていました。
2歳児と幼児は、自分で恵方巻を作って食べました。海苔の上に、酢飯を乗せ、自分の好きな具材を乗せてぐるっと巻きます。
今年の恵方は北北西。保育士が、「おままごとがある辺りだよ」と伝えると、そちらを向いて食べる子どももいました。
実は、節分を迎えるにあたり、「おなかのなかにおにがいる」(作:小沢孝子 絵:西村達馬 出版・ひさかたチャイルド)という絵本を読みました。
読んだ後に、子どもたちが、「私のお腹には『おやつをもっと食べたい』っていう鬼がいるんだ~」、「『携帯もっとみたいよ』っていう鬼がいるよ」、「『お風呂まだ入りたくないよ』っていう鬼がいるかも」など、それぞれに自分の心の中の鬼について話す姿が見られました。
きっと、今日の節分で、自分の心の中の鬼もやっつけることができたはずですね。
節分で、病気や災害を引き起こす邪気を払い、一年の無病息災を願い、立春を迎えました。
立春とは、二十四節季の1番目、暦の上では春の始まりとされています。
立春の日に園庭で、空を見上げた子どもが「まぶしいね」と呟いて、春の日差しに目を細める姿が見られました。
まだまだ寒い日は続きますが、一日一日、子どもたちと一緒に春の気配を感じながら過ごしていきたいと思います。
ちなみに、節分でやっつけられた鬼さんたち、今は子どもたちと仲良く遊んでいますよ!
井口