春分を過ぎ、桜のつぼみも少しずつ膨らんで春の気配が日に日に増してきている今日この頃。
この一年間、元気の木の子どもたちは、大きな怪我や病気をすることなく元気に楽しく過ごしてきました。
また、会社のみなさんに、いつも保育室のことを気にかけていただき、たくさんの楽しい体験をすることができました。
そこで、今年度一年の感謝の気持ちを込めて、プレゼントを作ってお渡しすることになりました。
日頃から、SDGsの取り組みで、ゴミの再利用についてお話をしていますが、そのなかで、牛乳パックをリサイクルして紙を作ってみました。
子どもたちに、「牛乳パックが、新しい紙に変身するんだよ!」と伝えると、「え~?!」と不思議そう。
まずは、みんなで牛乳パックを水につけることからスタートです。
次の日、「もう新しい紙に変身した?」とタライをのぞきこむ子どももいました。
数日後、牛乳パックは柔らかくなり、コーティングフィルムを剥がすことになりました。
指先を使ってめくり、うまく剥がれると嬉しそうにしていました。
次は、めくった紙を小さくちぎって、ペットボトルに入れていきます。色付けをするために、お花紙も一緒に入れました。
そして、ペットボトルのふたを閉めて、みんなで振りました。音楽を流すと、子どもたちはリズムに乗って、ダンスをするように楽しみながら振っていましたよ。
そしていよいよ紙すきをします。ペットボトルから、中身を紙すき機に出して広げます。
上からぎゅっと押さえて水を絞り、そーっと紙をすくいあげると、綺麗な紙の完成に、「うわ~!!」と子どもたちから声があがりました。
窓ガラスに貼って、そのまま乾かすことにしました。
そして、たくさんのきれいな紙が完成しました。素敵ですね!
台紙に貼り、園庭で採った草花を貼ってワンポイントにしたらできあがりです。
カードが完成したので、いよいよ会社のみなさんに渡しに行くことにしました。
少し緊張しながらも、「ありがとう!」と言ってお渡しする子どもたち。喜んでくださる様子を見て、思わず笑顔がこぼれていました。
子どもたちが、毎日を安心して楽しく過ごすことができているのは、会社の方々に温かく見守っていただいているお陰だと、日頃から大変感謝し、子どもたちにも「嬉しいね!」と共感できるように言葉がけをしています。
今年度も、コロナの影響から保育の制限がありましたが、目の前にある豊かな自然、草花、虫、鳥などの生き物、そして畑で育てた新鮮な食べ物などにも触れ、驚き、感動の体験をして子どもたちは心を動かしてきました。
また、泣いたり笑ったり怒ったり、さまざまな経験の中で、友だちを思いやる気持ちも育まれ、一年間で、子どもたちの成長を感じることができました。
この春からは、転園する子どもがいてお別れもありますが、一年間の楽しかった思い出を胸に刻み、育まれてきた感性を大切にして、それぞれの場所で元気に過ごしてくれることを願っています。
一年間、ありがとうございました。
岡﨑