子どもたちが大好きなミカンには、たくさんの種類があります。今回は「せとか」「いよかん」「きんかん」の3種類を触ったり、見たり、食べたりして比べてみました。
子どもたちの前で、3種類のミカンを出すと、一番先に目についたのは、「きんかん」でした。「小さ~い!」「可愛い!」と、隣に並んだ、大きな「いよかん」との違いに興味津々な子どもたちでした。
一つずつ手に取り、大きさを見比べたり、重みを感じたり、「匂いもするよ」と柑橘の良い匂いも嗅いでいました。
保育士が剥いた皮を触ってみました。いよかんは、分厚くてしっかりとした皮。せとかは、薄くて柔らかい皮。きんかんは、なんと皮まで食べることができるのです。それには、子どもたちもビックリした様子でした。
ミカンは、お肌を綺麗にしてくれたり、疲れた体を元気にしてくれたり、お通じも良くなることなど、ミカンの効果についても聞きました。
いよいよ、食べ比べです。一つ目に食べたのは、「いよかん」です。「おいしい」「ミカンみたい」と、子どもたちも美味しそうに味わっていました。
2つ目は、「きんかん」です。皮まで食べることができると知り、一口でパクリ。皮の食感を味わう子どもや、少し渋い顔をする子どももいました。
最後は、「せとか」です。実がぎっしり詰まって、「皮が薄いね」と、中身が違うことも発見していました。「あまい!」「おいしい!」「おかわりある?」と、大人気でした。
次に、いつもおやつなどで食べている温州ミカンを一人一個もらい、自分たちで皮を剥きました。指先を使って上手に剥いていきます。
剥き終わった後は、ジップロックに入れて、潰していきます。ミカンが潰れていく様子を見ながら、「お汁がいっぱいだ~」と、どんどん手で潰していました。
潰し終わったみかんを、コップに注いで、ジュースにして飲みました。「おいし~い!」「甘い!!」と、一気に飲み干していました。
普段食べているミカンを、じっくり観察して、触って、自分たちで皮を剥き、潰したらジュースになることを知りました。
最近では、一年中売られている果物や野菜も多く、旬が分かりづらくなっています。『旬』とは、一番おいしくて、栄養たっぷりな時期です。旬の時期に食べることで、その時期の身体に必要な栄養素を摂ることができます。寒い冬には、身体を温めてくれる作用のある野菜や果物、暑い夏には、熱を冷ましてくれる作用のある野菜や果物など、季節を感じさせてくれる食べ物とも言えます。子どもたちには、旬の時期を大切に、心も体も大きくなっていってほしいと思います。
定久