保育室周辺の地域では、8月13日~15日がお盆の期間です。
今年も子どもたちと一緒に手作りで準備をし、
ご先祖様をお迎えしてから、お送りするまでを経験しました。
8月12日・・・
固くて頑丈なカヤの茎部分を同じ長さに切りそろえたものを並べ、麻ひもで編みます。
これで、ゴザの代わりになる敷き物ができました。
8月13日・・・
「みんなに早く会いたいからキュウリの馬で急いで来て、
帰りは少しでもゆっくり戻るようにナスの牛に乗って行くんだって。」
と話しながら、キュウリとナスで作った精霊馬、牛をカヤの敷き物の上に飾り、
みんなで収穫したキンコウリ、ゴーヤ、トマト、オクラ、ブドウをお皿に盛ってお供えしました。
その後、外へ出て…素焼きの平皿の上で松の木を燃やし、「迎え火」を焚きました。
8月14日・・・
「かわらけ」という素焼きの小皿を2つ用意。
一つには洗った米とサイの目に切ったキュウリ、ナスを盛りつけた「水の子」を、
もう一つには「そうめん」を盛り…お供えしました。
8月16日・・・
迎え火と同様に松の木を燃やして「送り火」を焚きながら、みんなで手を合わせ
「らいねんもまたきてね。」「きをつけてね。」と声をかけ見送った後、
キュウリの馬、ナスの牛は畑の土に還しました。
古くから、ご先祖様に守られているおかげで現在がある・・・
そのことを再認識させてもらえるお盆という風習を子どもたちに伝え話しながら、
私自身が感謝の気持ちでいっぱいになりました。
鈴木(明)