ぽんたのじどうはんばいき

お散歩の道中で見付けた赤や黄色のきれいな葉っぱ。

保育室に帰り、玄関に置いてある「ぽんたのじどうはんばいき」に入れることが子ども達の楽しみの一つ。

入れた葉っぱは時々なくなり「ぽんたが取りにきたんだね」と、まだ見ぬぽんたに思いを馳せています。

寒くなってきたある日、みんなの広場で“焼き芋”をすることにしました。

杉の枝やまつぼっくり、木を入れるお手伝いも上手にできました。

炭火で焼いたお芋、ほくほくでとても美味しかったです。

美味しく頂いた後に「ぽんたにもあげよう!」と“焼き芋”を『はんばいき』に入れました。

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お昼寝から目覚めた後に『はんばいき』を見に行くと、なんと!!

“焼き芋”がなくなっています。

二日後の朝…『はんばいき』を見てみたら封筒に入ったぽんたからの手紙&地図。

「やきいもおいしかったぞ」というお礼とともに「ここでまつ」と記されていたのは、会社の回廊横の広場。

地図を見ながら行ってみることにしました。

昨年のことを覚えていた2歳児のKちゃん。広場に見える何やら赤い物を指さし「ぽんたいる!」と大喜び。

広場に着くとぽんた印の赤や黄色の葉っぱを発見!

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一斉に駈け出す子ども達。

絵本と同じ販売機を見付け「いっしょ♪」と駆け寄る子、少し手前で止まりじっと見ている子。ちょっぴりドキドキしたのか大人の手をぎゅっと握りしめる子、反応は様々。

でも、みんなの視線は販売機にくぎ付けです。

 

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『うえのくちからはっぱをいれてほしいものをいってください』という張り紙。

「このきれいな葉っぱを入れたら、何か出てくるかな?」と声を掛けると、「うん!」と葉っぱを入れるS君。

するとフワフワの茶色の手で差し出されたおいしそうなジュース♪

「やってみたい」というK君やNちゃん。またまた出てきたジュースにキラキラと目を輝かせています。

やってみたいんだけど、ドキドキして葉っぱを入れられない子もいます…

初めてのこと、不思議なことは大人でもドキドキしますから、これも自然な姿です。

「僕やってあげる!」と、お友達の分も葉っぱを入れてくれたのもうれしい姿でした。

「ぽんた、ありがとう!!」と言うとぶるぶる震える販売機。

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気持ちのいい芝生の広場で、ぽんたがくれたジュースをいただき元気をたくさんチャージ!

何度も「ぽんたー、ありがとねー」と叫ぶK君。その度にぶるぶる震える販売機。

“はずかしがりやのぽんた”は、姿こそ見せませんが、確かに子ども達の心に温かい気持ちとワクワクをたくさんくれました。

その後も、ぽんたと子ども達の楽しいやりとりは続いています。

子ども達一人ひとりの心の中で、楽しい創造とワクワクがたくさん膨らみますように…

土戸