元気の木保育室では、毎日登園後や、雨の日など、室内でさまざまな遊びをしています。日々どのような遊びをしているか紹介したいと思います。
みんなが大好きなレゴやニューブロック。どんどん繋ぎ合わせていくと、形ができあがり、想像力を働かせながら子どもたちの世界が広がっていきます。
ニューブロックは、恐竜や乗り物作りが大人気! 子どもたちが自由に組み合わせて遊んでいます。恐竜を作りたい! と思ったらイメージしながら組み合わせていきます。思い通りに形ができないときは保育士がお手伝いをすることもあります。
最近ブームなのは、カプラです。小さなかまぼこ板のような木の板を、積み木のように並べたり、高く積み上げたりして遊ぶ玩具です。
板で土台を作り、手先に集中しながら、丁寧に高く積み上げていきます。時には、積み上げる途中でガシャ~ンと崩れてしまい、「わ~!」と声が上がりますが、また再チャレンジします。
台を使って、こんなに高く積み上げることができました! すごいですね!
また、保育士が大きな丸に積み上げました。子どもたちは、板に当たらないように上手に入ります。当たったら倒れることが分かっているため、気を付けながら上手に遊んでいます。最後は崩れてしまいましたが、嬉しそうな子どもたち。作ったものを壊すことも楽しんでいます。
上記のような遊びを構成遊びと言って、バラバラのパーツを組み合わせて楽しんだり、形ができるのを楽しむ遊びです。想像力や集中力を養います。
車や電車は、ほぼ毎日遊んでいます。年上の子どもが年下の子どもと線路を作って電車を走らせたり、線路の周りのパーツを並べたりして、一緒に仲良く遊ぶ姿が見られます。
実は、仲良く遊べるようになったのはごく最近。以前は「○○ちゃんの!」「ここ使うからどいて」など、それぞれが自分の思いを通そうとする姿が見られました。一見わがままのように見えるその光景ですが、この友だちとのやり取りが、子どもたちの成長にとっては欠かせません。集団生活を初めてする子どもたちは、このような関わりを通して、自分がいやな思いをしたり、友だちが泣いたりと、自分にもお友だちにも感情があることに気づきます。ぶつかり合っても次第に打ち解け、仲良く遊べるようになっていきます。
ごっこ遊びは、子どもが興味や関心を持った対象を模倣する遊びです。なりきって遊ぶ子どもたちの姿は、とてもかわいらしいですよ! 日常生活の中で役割を認識し、社会のルールや場面を通して言葉も学んでいます。
ごっこ遊びの中でも、お店屋さんごっこや、おままごとが大人気!
食材は、お手玉やプラスチックチェーン、フェルトを使ったものを使います。
子どもたちが、野菜や果物、ラーメンやジュースに見立て、いろいろなご飯が作れるのです。子どもたちの発想でどんなものにも変身するんですよ。
早速、お料理が始まりました。
フライパンを片手に持って、上手に振ったり、調味料を入れる姿は大人顔負けです。きっと、お家でお母さんの姿をよく見ているのでしょうね。
ちゃぶ台を囲み、コップにジュースを入れ「カンパ~イ!」 ご飯をお皿に盛り付けたら「いただきま~す!」 楽しそうですね。
自然に、お母さん役、赤ちゃん役と役割が決まり、ごっこ遊びが始まります。あら、赤ちゃんが背中にいますね。お母さん役になった子どもが、人形の赤ちゃんをおんぶしてお世話をしているようですよ。かわいらしいお母さんですね。
こうやって、子どもたちは、周りの大好きな大人がしていることに興味を持ち、真似をしながら遊びを楽しんでいるのです。
こちらは、ホースを切ったものを、丸く空いたケースに落としたり、指にはめたりして遊びます。
その他、カラフルで小さなパーツを台にはめていきます。指先を使って押すとプチッと音がするので、プチプチと呼んでいます。こんなにきれいな模様ができるんですよ!
このような遊びを微細運動と言って、握る、めくるなど、手指を使い、手先の発達を促します。
遊びを通して、ボタンのかけはずしをしたり、スプーンやお箸を使えるようになったり、ハサミを使ったりするなど、手先の機能を育んでいきます。遊んでいる時は、子どもたちは、驚くほど集中しているんですよ。
粘土遊びも大好きです。
こねこね…と言いながら、指先を使って感触を楽しんだり、ヘラや型を使って押したり切ったり。いろいろな形が出来上がっていくことを楽しみ、想像力や表現力が養われていくのですね。
今度はダイナミックに遊べる、牛乳パックの積み木を紹介します。
軽くて持ちやすく、積み上げたり並べたりして遊んでいます。並べて道や橋に見立てて、落ちないように注意深く歩いていますね。
家の塀にして、自分だけの空間を作って遊んだりもします。
お絵描きも大好きです。黒い紙に白色が描けることに気づきましたよ。
先日は、「園庭の地図を作る!」と4歳児が、園庭の遊具を描きはじめました。「何色だっけ?」とわからない色や形があると、何度も園庭を見に行っていました。「遊具が見えるように、机をお引越しする?」と保育士が言うと、「うん!」と、見えやすい位置に移動しました。「私もやりたい!」と自然に周りに子どもたちが集まり、描いたものを切ったり貼ったりして、地図が完成しました。
絵本も大好きです。
読んでほしい本を保育士のところに持ってきて膝に乗って見たり、自分で見たりします。
自分たちで好きな絵本を選んで、牛乳パックの積み木で作った家の中で読んでいる子どもたちもいます。
保育士は、子どもたちの興味・関心に合わせて玩具や環境を用意しています。集中して遊べるようにコーナーが作られており、子どもたちは好きな玩具や友だちのところに行って遊びます。
入園後は、好きな玩具で保育士と一緒に遊ぶことが多いのですが、年齢が上がってくると次第にお友だちを意識し始め、子ども同士で楽しそうに遊ぶ姿が見られます。
子どもたちは、年齢や発達段階に応じて遊びながら、社会性、協調性、想像力、表現力、思考力、など、さまざまな力が育まれているのですね。
是非、お家でも、お子様がどのような遊びを楽しんでいるか、また、その遊びからどのような力が育まれているかを想像してみてくださいね。
岡﨑