朝晩の冷たい風が秋を深め、保育室のまわりには“秋のいいもの”でいっぱいになりました。
外構さんが育ててくれる柿、会社のビオトープ裏に落ちている様々な種類のどんぐり、赤や黄色に色付いた葉っぱ。
子どもたちが大好きな絵本『ばけばけはっぱ』『ぽんたのじどうはんばいき』にも、きれいな葉っぱが出てきます。


『ばけばけはっぱ』~藤本としひこ ハッピーオウル社~
『ぽんたのじどうはんばいき』~加藤ますみ ひさかたチャイルド~
お散歩の道中、きれいな色や面白い形の葉っぱを見付けると「ぽんたにお土産にしよう♪」「ばけばけはっぱと一緒だね」
と、大切に持ち帰り保育室玄関に置いてある“ぽんたのじどうはんばいき”に…

みんなの広場で焼き芋をしておやつに食べた日には、じどうはんばいきの横に置いておすそわけ。
次の日にはなくなっていた焼き芋…「ぽんた食べたかな?」と、わくわくした表情の子どもたち。
ある日のこと。お土産の葉っぱはなくなっていて、手紙と箱が置いてあったのです。


「やきいもおいしかった。うれしかった。ありがとう …みんなでたべて 」
“ぽぽんのぽぽんで すぽぽんのぽん♪” きれいな葉っぱをぽんたが変身させたという「みかん」
いつもの何倍も甘く美味しく感じたのではないでしょうか。


いちょうの葉を見つけた日には、たくさんのいちょうを…まだ見ぬぽんたに思いが募ります。
そしてまたある日、「ここにきてくれ」と書かれた手紙と地図。


地図の通りに行ってみると、見覚えのあるものがありました。それは絵本と同じ“ぽんたのじどうはんばいき”だったのです。
ちらりと見える茶色のしっぽ。「ぽんただ♪」と喜ぶ子、ドキドキして遠くから眺める子、反応は様々です。


ぽんた印のきれいな葉っぱを見付け、じどうはんばいきに入れてみました。すると、ふわふわの手が差し出してくれたのは『おやつ』


「ありがとう♪」と何度も大きな声でお礼を言い子どもたちが手を振ると「どういたしまして」の代わりにブルブル震えるはんばいき。


届いた手紙や地図を眺めながら「ぽんた来たよね♪」と話す姿はとても微笑ましく、ちょっぴり不思議で、でもとっても楽しいぽんたの思い出になったようです。
土戸