今年は近畿地方は5月の末に早くも梅雨入りをし、雨模様の日が多くなってきました。
子どもたちは、晴れた日に園庭で元気いっぱい遊ぶことも大好きですが、雨の日や、室内で過ごす時間もとても楽しんでいます。
今回は、元気の木での室内遊びの様子を紹介したいと思います。
まずは、おままごと。
「いらっしゃいませ~」「なにがいいですか~」と小さな店員さんが注文を聞きに来てくれたり、「パーティーしよう!」とテーブルの上に豪華な料理が並んだり。
子どもたちの想像力ってすごいですね。
お医者さんごっこも大好きです。
「つぼみちゃん、おなかいたいです~」「くまさん、だいじょうぶですか?」
このようなごっこ遊びを通して、子どもたちは自然と言葉を覚えたり、語彙数を増やしていきます。
また、役割を分担したり、使う玩具を取り合う経験などをしながら、社会性や、協調性、コミュニケーション能力を発達させていきます。
楽しく遊ぶためにはどう接していけばよいか人間性の基礎をごっこ遊びのなかで学んでいるのですね。
積み木も大好き。倒さないように慎重に積んでいくときの顔は真剣で、積み上げたあとは満足そうな表情をしています。
「はらぺこあおむしのおうちだよ」
ボタンを留めることがマイブーム。すごい集中力です!
パズルもできるようになりました!
容器を並べて、積み木を入れていくことに集中しています。
このような手先や指先を使う遊びでは、身体の小さな筋肉や脳が使われることで、手先の器用さや思考の柔軟性を育む効果があると言われています。
大雨が降った日には、小麦粉粘土を作って遊びましたよ!
まずは、小麦粉をタライに入れて触ってみました。
「サラサラ~」
次にお塩とお水を入れてコネコネしていくと…
固まってきました!
「みて~」 「きもちいい~」 「これはちょっと苦手かも・・・」と、反応はさまざまでした(笑)
最後に油を入れると手からツルっと離れて、ふわふわの気持ちいい粘土になりました!
型抜きをしたり、伸ばしてみたりして、長い時間夢中で遊んでいましたよ!
小麦粉粘土のような感触遊びは、五感をフルに使って遊びます。
自分の目で見て、「どんな形かな?」「触るとどんな感じだろう?」「どんな匂いかな?」など遊びの中で経験したり、観察したりしながら、それがどの様な物なのかを学んでいきます。
感触遊びも指先をたくさん使う遊びなので、脳をどんどん刺激し、活性化させる効果もあります。
戸外で身体を使ったダイナミックな遊びも、室内で手先や指先を使った遊びも、どちらか一方だけではなく、バランスよく取り入れることが子どもの成長にとても大切です。
保育室では、子どもたちの様子をじっくりと観察し、年齢や発達に応じた遊びを経験できるよう、工夫しています。
集中しているときの子どもたちの表情、自分がやりたかったことができたときの達成感に満ちた表情を見るたびに、この瞬間にぐんと成長しているのだと実感しています。
これから梅雨も本格的になってきますが、雨の日でも楽しく過ごせる遊びを考えてみんなで楽しく過ごしていきたいと思います。
井口