バケツで大切に育てた稲の収穫が終わり、いよいよおいしいお米に仕上げていきます。

まずは『脱穀』。脱穀機はないので、今回は牛乳パックを使っての手仕事。
牛乳パックの口に稲穂を挟み、引き抜きます。
初めはスタッフの様子を見ていた子ども達でしたが「やってみたい♪」と興味津々。
何度か行ううちにコツがわかり、夢中になって楽しみます。

お米が入った牛乳パックの中を見て大喜び。穂から取れていないものもありますがそれもご愛嬌。
その分たっぷり愛情がつまっています。お米が「カサカサカサ♪」と鳴るのが楽しくてまた大喜び。

脱穀ができたら次は『もみすり』。すり鉢と軟式野球のボールを使って行います。

少量に分けてボールをごろごろ。もみ殻をフーッと吹いてまたボールをごろごろ。

根気がいる仕事ですが、その分、苗から育てて白米に仕上げることの大変さや、いつも食べているお米の有難さがよくわかります。
そしていよいよ『精米』です。精米機の中に大事なお米をそっと入れて「スイッチオン!」じっと見つめます。

そろそろかな…ドキドキしながら精米機の蓋を開けるときれいな白米!
白米の入ったざるをあげると、ぬかがたっぷり。

つやつやできれいな白米に歓声があがりました。
大事に育てた愛情いっぱいのお米。先日の親子参加会のお土産で子ども達のもとへ…。

少量ずつですが御家族みんなで楽しんでいただけたかな!?
保育室の昼食にも、みんなの新米を炊いていただきました。
そして、毎年風車の丘保育室で製作したかかしを田んぼに立ててくださったり、秋になると田んぼで収穫した大切なお米を届けてくださったりしている田んぼのじいじのお宅へ…こちらも本当に少しですが毎年のお礼です。

田んぼのばぁばがとても喜んで受け取ってくださいました。
毎日食べる「お米」がこんな風にできるんだな、大事だな、美味しく食べられてうれしいな。
そんな風に子ども達の記憶や思い出として残っていったらうれしいです。
私達スタッフも試行錯誤しながら、今年初めての挑戦でしたが学ぶことや感じることがたくさんありました。
土戸