園庭に、カラスノエンドウがたくさん生えており、子どもたちは、小さなマメを一つずつ出したり、サヤを使って笛を作って遊んでいます。
身近なマメに、日頃から親しんでいる子どもたち。
そこで、今が旬のソラマメのお話
絵本「そらまめくんのおやすみなさい」 なかや みわ さく 小学館 を読みました。
いろいろな種類のマメたちが、夜になって様々な形の自分のベッド(さや)の中に入って、ゆっくりと眠りに入っていくお話です。こころがあたたかくなるやさしい絵本です。
子どもたちは、微笑みながら絵本をじっと見つめていました。
「今日は、絵本に出てきたソラマメを持ってきたよ!」と、保育士が大きなソラマメをみんなに見せると、子どもたちは保育士の周りに「うわ~!」と集まってきました!
絵本に出てくる中の大きなソラマメくんが、フカフカお布団に入っている様子を見て、興味津々です!
席につき、一つずつソラマメをもらって触ってみました。
匂いを嗅いだり、手を使って感触を楽しんだりしました。
そして、いよいよサヤを開けて中のマメを出してみました。
「大きい~!」「フカフカ~!」とそれぞれ感じたことを声に出す子どもたち。
マメを取り出して並べてみたり、マメをぎゅっと握ってみたり、指先でつんつん!とつついてみたり・・・
夢中で触っていましたよ。
「見て見て~!」とちょうど目が隠れる大きさのソラマメが、お目々に変身!
子どもの発想って面白いですね!
次は、ウスイエンドウをもらいました。
今度は少し細長いマメです。
硬めのサヤを開けると、小さくてまんまるなマメがたくさん並んでいます。
ソラマメとウスイエンドウをサヤから出して大きさを比べたり、ソラマメのベッドにウスイエンドウを並べたりしました。
たくさん触ってみた後は、いよいよ調理をして、給食でマメを食べてみることに。
ウスイエンドウは、豆ごはんに、ソラマメは、塩ゆでをしていただきます。
パク!と食べて、「美味しい~!」と思わず嬉しい声が聞こえます。
普段は、豆ごはんはあまり好まないという子どもも、この日はすっかり豆を気に入って
「見ててね!」「あ~ん!」と大きな口で食べるところを見せてくれました。
ソラマメは、大きくて食べ応えがあり、何度もおかわりをする子どももいましたよ。
今の時代は、なかなか食材の現物を触ったり見たりする機会が少なくなりました。
「食べること」は、将来生きていくうえでとても重要です。
いろいろな食材や季節の料理に触れながら、食への興味を持ち、好きな友だちと一緒に楽しく食べること、そしてなにより、食べることが楽しい!と思うこと
それこそが「食育」です。
元気の木保育室では、「食育」を通して子どもたちの「生きる力」を育みたいと考えています。
今回のマメに触れる体験を通して、「おいしそう!」と思ったり、苦手なものも「食べてみたい!」と思える経験ができたことはとても素晴らしいことです。
もうすぐ、保育室で育てている野菜が収穫できる時期がやってきます!
毎日お世話をしながら生長を見てきた野菜を、自分たちの手で収穫し、子どもたちがおいしそうに食べる姿を、今から楽しみにしています。
岡崎