旧暦八月十五日の満月は中秋の名月です。今年は十月四日が中秋の名月でした。
昔から人々が月に祈りをささげ、月や神様に感謝をする行事を子どもたちにも
親しんでもらおうと、収穫をした野菜のお供えと、お月見団子作りをしました。
子どもたちがよく読んでいる絵本『おつきさまこんばんは』を見てから、
中秋の名月の話をしました。
(作者:林 明子/出版社:福音館書店)
昔は灯りがなく、お月さまの光が照らしてくれるお陰で、秋になり暗くなっても
畑や田んぼで収穫の作業が出来た事。お月さまのお陰で実りの秋に収穫が出来る事
などに「ありがとう」という感謝の気持ちで作物や団子をお供えする事など、
少し難しい話でしたが頷きながら真剣に聞いていた子どもたち。
皆話を聞くのがとても上手になり、行事を経験する毎に成長を感じます。
お供えをする団子を置く台の『三方』も興味津々で見ていました。
いよいよ子どもたちが菜園で大切に育て、収穫したカボチャやオクラ、ナス、サツマイモ
の中から1つ選んでお供えしていきます。
9月に子どもたちが収穫したバケツ稲の稲穂も加えて、立派なお供えになりました!
子どもたちが園にいる昼間は残念ながらお月さまは見えませんが、少しでもお月さまが
イメージできるよう、そしてお月さまに親しみが持てるよう、今回は収穫したカボチャ
を混ぜた黄色いお月見団子を作りました。
友だちと協力をしながらカボチャを潰していきます。ボウルがガタガタ動かないよう、
友だちがしている時には、手を添えてお手伝い。
0歳児さんも「おいしそう~!」と興味津々で覗き込んでいます。
潰したカボチャに団子粉と水を入れ、手やすりこ木で捏ねていきます。
0歳児さんや、手に付くのが苦手な子は、生地を袋に入れて感触を楽しみました。
捏ねた生地をコロコロと手で丸めていきます。
大きいお月さまや、小さいお月さま、平べったいお月さまや三角のお月さままで!
かわいいお月見団子がたくさんできました。
皆で作ったお月見団子を、順番に三方に飾っていきます。
作った団子は給食の後にいただきました。
まんまるお月さまのようなお団子は、見た目も楽しく、カボチャの甘みが優しい味でした。
翌日は子どもたちから「夜お月さまきれいだったよ!」「おうちでもお団子たべたよ!」
と楽しい話をたくさん聞かせてくれました。
田口