昨年の7月に保育室にやってきた2匹のオスのカブトムシ。
その後、メス4匹も仲間入りし、昨年の秋に卵が産れました。そして孵化し幼虫となってすくすく育っていました。
子どもたちは、登園後毎日観察し、カブトムシの幼虫が大きくなる様子を見守ってきていました。
カブトムシの幼虫は、土の養分から栄養を摂り、成長していきます。
土を食べた後は、たくさんのフンをするのですね。ふるいにかけて土とフンを分けます。
土を補充して、広いケースに入れてもらった幼虫たち。きっとのびのびとしていることでしょう!
なんどもなんどもこの工程を繰り返し、幼虫たちが大きくなる様子を見守りました。
「大きくなってね!」
幼虫は少しずつ成長し、大きくなりました!!
子どもたちが、カブトムシを育てながら、なんども見てきた
「かぶとむしは どこ?」 の本 作 松岡 達英 福音館書店
「今はどのくらいの大きさかな・・・」「もうすぐどんな形になるのかな・・・」と、お友だちと一緒に見ています。
そして、幼虫やさなぎになる様子がよく見られるような飼育ケースにお引越し! 飼育ケースを暗くして、育つ環境を作ります。
時々、黒いシートを外して、カブトムシの様子を伺う子どもたち。
ある時、幼虫が動かなくなり、さなぎになり始めました。
どのあたりでさなぎになったかがわかるように、印をつけましたよ。
カブトムシは、さなぎになってからも動くのですね!
子どもたちは、ケースの中をのぞき、さなぎが動く様子を夢中で見ています。
そして、ついに先日、羽化を始めました!
登園すると、まだ背中は白っぽく、時間をかけながら羽をたたんでいく様子が見られました。
時間が経つにつれて、背中は黒くなりどんどん硬くなっていきます。
そしていよいよ、立派なかっこいいカブトムシになりました!
成虫用の飼育ケースに順番に引っ越しながら、毎日カブトムシを観察しています。
卵を産んで、幼虫からさなぎになり、約10か月で無事に成虫になりました。
残念ながら、今回成虫になったカブトムシうちの2匹が、羽化の後亡くなってしまいましたが、子どもたちは土にそっと埋めて「ゆっくり休んでね。」とお花を添えてあげていました。
このように、命の繋がりや尊さを感じることができ、貴重な経験ができた子どもたち。
今元気に活動しているカブトムシたちを、引き続き、愛情を持ってお世話していきたいと思います。
岡崎