二十四節気の「穀雨」を迎え、植物の生長に欠かせない恵みの雨が続いています。保育室では今年も園庭の畑に野菜の苗と種植えを行いました。
会社の方が畑の土作りや雑草抜きなどの準備を事前にしてくださり、当日も朝から苗や種を買いに行って保育室まで持ってきてくださいました。
まず、毎年子どもたちに苗植えについて教えてくださる野菜博士のお話を聞きました。
「野菜の赤ちゃんだから、大切に持って植えてあげてね」と言われると、真剣な表情で頷く子どもたち。
「私はスイカ!」「トマトがいい!」とそれぞれに自分の好きな野菜の苗を持って植え始めました。
野菜博士に言われた通り、優しくそっと持って植えています。土のお布団も丁寧にかけていますね。
カボチャやトウモロコシ、オクラなどは種をポットに蒔きました。種にカラフルな色がついているので子どもたちは興味津々で見ていました。
プランターに蒔いたミックスリーフは5月に収穫できるそうです。
植え付けが終わったあとは、お水やりです。「おおきくなあれ!」「おいしくなあれ!」とたっぷりとあげてくれていましたよ。
これから毎日お水やりをしたり、生長の様子を観察しながら、おいしい野菜ができるのを楽しみに待ちたいと思います。
また、別の日には、お花と昨年畑で収穫した綿の種も一緒に植えました。
朝の会で種を見せると、子どもたちは「小さいね~かわいい!」「石みたいだね」と興味を示し、触ったり匂いを嗅いだりしていました。
小さい種ですが、上手につまんで穴に入れ、優しく土をかけてくれました。
「きれいなお花が咲きますように…」
野菜や花を育てることで毎日変化していく様子を観察する力が身についたり、自分たちがお世話をしたことで大きくなっていくんだという責任感や喜びを感じたりすることができます。また、見た目や匂いや手触りなど五感を存分につかうことで感性が育まれます。そして、何より自分たちで育てた野菜には、普段は食べられないものも食べられるようにしてしまう魔法の力があります!
今年度も、植物の生長を通して、子どもたちがどのような発見をし、驚きや喜びを経験するのか、私たち保育士も一緒に共感しながら楽しんでいきたいと思います。
井口