鬼はそと

風車の丘保育室では、数日前から鬼退治をしています。

子どもたちのお腹の中にいる悪い鬼、スタッフのお腹の中にいる

悪い鬼を、豆まきの歌を歌いながら追い払うのです。

♪鬼はそと~福はうち~♪

何度も歌ううちに、とっても上手に歌えるようになりました。

そして節分当日。

”今日は本当の鬼がくるよね”

と、新聞紙の豆を作ってみんなで準備です。

”鬼来たら豆投げてあげるでね!”とKくん。

大はりきりです。

 

そして、朝の体操が終わり、みんなで座っていると玄関のドアが開きました。

鬼です。

静かに入ってきて、保育室中を徘徊する黒鬼に、みんなパニック。

泣く子、固まる子、じっと鬼を観察する子と様々です。

突然の鬼の登場に、豆の存在をすっかり忘れているようです。

”鬼、どっかいってよ~”

泣きながら言ったその言葉で、やっと豆の存在を思い出し

みんなで豆をぶつけます。

”鬼はそと~!鬼はそと~!”

それまで元気だった鬼でしたが、豆が当たると大慌て。

頭を抱えて、急いで窓から逃げていきました。

鬼をやっつける!とやる気満々だったKくんですが

一番大泣きで、豆も持てませんでした(笑)

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鬼をやっつけた後は、お楽しみのお菓子ひろい。

いっぱいひろって、おやつにいただきました。

 

そしてお散歩はやまんば池へ。

この池は、鬼が住んでいると言われているのです。(保育室限定の言い伝えです)

”もしかしたら、さっき逃げた鬼がいるかも”と、おっかなびっくりで進みます。

すると、木の枝に何かがぶら下がっています。

それは、鬼の忘れもの、パンツでした。

鬼がどこにもいなかったので、こっそりそのパンツを持って帰ってきました。

”このパンツがなかったら、はずかしくってみんなのところにこれないよね”

と言って安心して帰ってきました。

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そして玄関にひいらぎを飾り、もうこれで鬼は来ないはず!

 

昼食は恵方巻き。

お腹いっぱい頂きました。

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朝から思いっきり節分を楽しんだ一日。

子どもたちの間では、帰る時間まで鬼の話題で持ちきりでした。

大城